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2024.09.27

2024.09.27

【フラット35】で8,000万円以上の融資が可能になった?1億円以上の物件購入も可能?変更点によるメリットを解説

出典:pixta.jp

 

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2024年10月から【フラット35】でペアローンが利用可能になります。この変更によりこれまで【フラット35】を利用することができなかった一部のユーザーにもメリットが出てきます。今回は【フラット35】の利用に関する問題の一つである融資金額について、ペアローンの解禁によりどのように変わっていくかを解説します。

 

【フラット35】には過去に物件価格の制限があった

 

2019年10月まで【フラット35】は物件価格の制限がありました。借入対象となる住宅の建設費または購入価額の上限を1億円としていましたが、この制限がなくなりました。

 

参照:【フラット35】2019年10月の主な制度変更事項のお知らせ

 

【フラット35】では実質1億円以上の物件の購入はできないに等しかった

 

2019年10月の制度変更により物件価格が1億円以上の物件を購入希望の顧客も【フラット35】を利用できるようになりましたが、実際には1億円以上の物件の購入には利用のハードルは高いままでした。

 

【フラット35】の融資上限金額は8,000万円

 

【フラット35】の借入額については下記のように記載があります。

 

100万円以上8,000万円以下(1万円単位)で、建設費※1 または購入価額(非住宅部分に係るものを除く※2。)以内

 

参照:【フラット35】ご利用条件

 

1億円以上の物件購入に利用できても、これまでは融資上限額が8,000万円以下であったため、利用者は多額の自己資金を用意する必要があり実際に利用するにはハードルが高いままでした。

 

2024年10月から【フラット35】を利用して8,000万円や1億円以上の物件を購入する人が出てくる可能性がある

 

2024年10月から【フラット35】のペアローンを利用して8,000万円や1億円以上の物件を購入する人が出てくる可能性があります。【フラット35】の利用を検討していたものの、融資金額を8,000万円以上必要としていたことで検討から外していた方は再度検討してみてもよいかもしれません。

 

【フラット35】でペアローンを利用すると最大1億6,000万円の融資を利用することが可能になる

 

【フラット35】でペアローンを利用する場合、借入する方それぞれで最大8,000万円の借入が可能です。つまり審査基準に適合していれば、8,000万円+8,000万円の1億6,000万円を借入することが可能となります。

 

なお、これまでにも利用可能であった連帯債務では二人で審査をしても8,000万円が上限であることは変わりないので注意しましょう。

 

参照:【フラット35】|ペアローン

例題

 

ここで【フラット35】のペアローンを利用することで世帯としての融資利用金額が増える可能性についてシミュレーションしましょう。

 

条件は下記の通りとします。

 

年収 1,200万円 900万円
住宅ローン利用期間 35年 35年
住宅ローン以外の借入 カーローン(年間12万円返済) なし

 

フラット35は年収400万円以上の場合は、フラット35を含めるすべての借入の年間の返済金額が年収の35%以内であることが利用条件であるので、その基準に合致するかで借入可能額を試算します。【フラット35】の金利は2024年9月の1.93%とします。

 

※参照:【フラット35】金利情報

 

【夫】

1,200万円×35%=420万円

8,000万円を金利1.92%で35年借りた場合の年間返済額=314万5,740円≒315万円

フラット35を含めるすべての借入の年間の返済金額≒(315+12)<420万円

 

【妻】

900万円×35%=315万円

8,000万円を金利1.92%で35年借りた場合の年間返済額=314万5,740円≒315万円

【フラット35】を含めるすべての借入の年間の返済金額≒315<315万円

 

この場合夫婦で最大1億6,000万円を【フラット35】のペアローンで借入をすることができる可能性があります。

連帯債務の場合はこれまでの上限額である8,000万円です。

 

まとめ

 

今回は【フラット35】のペアローンを利用することで、これまでに検討していた金額以上の物件金額が実現できる可能性について解説しました。実際に利用できるかは取り扱い金融機関に確認の上審査に進んでみましょう。これまで8,000万円以上の融資を固定金利で希望する場合は、都市銀行等の金融機関が選択肢でしたが、これからは【フラット35】も検討できるようになります。きちんと情報を精査し、適切な住宅ローンを利用したうえで後悔のない住宅購入を実現しましょう。

 

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この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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