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2024.09.07

2024.08.31

ペアローンのメリット・デメリットとは?おすすめなケースも紹介

そもそもペアローンとは?

出典:pixta.jp

 

ペアローンとは、夫婦や家族、安定的な収入を持つ2名がそれぞれ契約者となって住宅ローンを組む方法のこと。通常の住宅ローンは1名で契約しますが、ペアローンでは2名が別々に金融機関と契約を結ぶ仕組みです。

 

2名がそれぞれ契約者となる

ペアローンの大きな特徴は、2名がそれぞれ契約者となることです。例えば夫婦でペアローンを組む場合、夫と妻がそれぞれ別々に住宅ローン契約を結びます。

 

これにより、2名の収入や返済能力を考慮した借入が可能になるのです。

 

住宅の所有権は共有名義

ペアローンで購入した住宅の所有権は、通常共有名義としての扱いです。共有名義にすることで、2名で平等に住宅を所有できるようになります。

 

ただし、持分割合は自由に設定できるため、状況に応じて柔軟に対応できる点も魅力的です。

 

ペアローンのメリット

出典:pixta.jp

 

ペアローンのメリットは以下の通り。

 

  • 節税効果を得られる
  • 借入可能額が増える
  • 2名がそれぞれ団信に加入できる

 

それぞれ詳細を見てみましょう。

 

節税効果を得られる

ペアローンの大きなメリットの1つが、節税効果です。2名がそれぞれローンを組むことで、住宅ローン控除を2名分受けられるのは大きな魅力。

 

通常のローンを単独で組むよりも、大きな節税効果が期待できます。

 

借入可能額が増える

ペアローンでは2名の収入を合算して審査されるため、借入可能額が増えやすいのも魅力の1つ。高額な物件を購入したい場合など、ペアローンを組むことで借入額を調整できます。

 

特に安定した収入のある共働き夫婦など、マイホームにこだわりたい方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

 

2名がそれぞれ団信に加入できる

団体信用生命保険(団信)とは、ローンの契約者にもしものことがあった場合に、保険会社がローン残高に充てるための保険金を支払ってくれる制度です。

 

ペアローンでは、団信にも2名がそれぞれ加入できます。これにより、もしも将来どちらか一方に万が一のことがあっても、もう一方の負担は変わらずにすみます。

 

ペアローンのデメリット

出典:pixta.jp

 

ペアローンにはデメリットもあります。特に以下の点には注意が必要です。

 

  • 債務免除も別となる
  • 事務手数料や諸経費が倍かかる
  • 支出割合と持分割合に差額があると贈与税がかかる

 

事務手数料や諸経費が倍かかる

ペアローンでは、2名が別々にローンを組むため、各種手続きにかかる費用も倍になります。住宅購入に支払う金額と比較すれば少額ですが、諸費用も考慮した上で検討しましょう。

 

具体的には、以下のような費用が倍になる可能性があります。

 

  • 事務手数料:ローン申込時や契約時にかかる手数料
  • 印紙代:契約書に貼付する収入印紙の費用
  • 登記費用:抵当権設定などの登記にかかる費用
  • 保証料:保証会社を利用する場合の保証料

 

節税効果をはじめとしたメリットと比較して、メリットが上回るかどうかを確認するのがポイントです。

 

支出割合と持分割合に差額があると贈与税がかかる

支出割合と持分割合に差額があると、贈与税がかかる点にも要注意。

例えば、夫婦でペアローンを組み、ローンの支払いは夫7割、妻3割で負担するとします。しかし、家の持分割合を5:5に設定した場合、支払額の割合と持分の割合に差が生じているため、贈与とみなされる可能性があるのです。

 

贈与税は、年間110万円までは非課税(※)ですが、それを超えると課税対象となります。住宅の価格によっては、非課税枠を超える可能性があるため注意しましょう。

“国税庁 公式HP” 参照

 

債務免除も別となる

ペアローンでは、2名がそれぞれ別でローンを組むため、債務免除も個別に扱われます。

 

通常のローンでは、契約者に万が一のことがあり返済能力がなくなってしまった場合、団信に加入していればその後の返済は免除されます。一方、ペアローンの場合は該当者の残高に対する支払いは免除されるものの、もう一方のローンは残ったままになるため注意が必要です。

 

ペアローンがおすすめなケース

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以下ではペアローンがおすすめなケースについて解説します。

 

  • 高額な物件を購入したい場合
  • 収入が安定している共働き夫婦
  • 節税効果を最大化したい場合

 

それぞれ見ていきましょう。

 

高額な物件を購入したい場合

ペアローンは、高額な物件の購入を検討している場合におすすめ。2名の収入を合算して審査されるため、単独で組むよりも借入可能額が大幅に増える可能性があるためです。

 

例えば、都心の広めのマンションや庭付き一戸建てなど、通常なら手が届きにくい物件でも、ペアローンなら購入できる可能性が高まります。

 

収入が安定している共働き夫婦

安定した収入がある共働き夫婦にとって、ペアローンは魅力的な選択肢の1つ。2名とも安定した収入があれば、それぞれがローンを組むことで、より有利な条件を引き出せる可能性があります。

 

ただし子育てをはじめ将来的にライフスタイルや収入が変化する可能性がある場合など、余裕を持って支払い続けられるかどうか慎重に検討することが大切です。

 

節税効果を最大化したい場合

節税効果を最大化したい場合にもペアローンはおすすめです。

 

住宅ローン控除を2名分受けられる可能性があるため、節税重視の場合は検討してみるとよいでしょう。ただし適用条件や控除額の上限があるため、詳細は事前に確認するようにしてみてください。

 

ペアローンを選択するときはデメリットも考慮して検討しよう!

出典:pixta.jp

 

ペアローンは、適切に活用すれば節税効果などの大きなメリットを得られる可能性があります。ただし状況によってはデメリットがメリットを上回る可能性もあるため、相手と相談しながら、デメリットも踏まえた上で慎重に検討しましょう。本記事で紹介した内容をもとに、世帯に合ったローンを見つけてみてください。住宅ローンの組み方や資金計画について不安な点がある方、相談がしたい方はARUHI住み替えコンシェルジュの無料オンライン相談をご利用ください。

 

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この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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