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ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部
住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。
2024.09.08
2024.07.20
現在の家から住み替えや買い替えを検討する際の資金繰りとして「つなぎ融資」が挙げられます。つなぎ融資は資金調達の方法としてメリットがあるものの、住宅ローンを支払っている場合には二重ローンになる可能性があります。そのため、つなぎ融資を検討する際は慎重に進めたいところです。
本記事では、住み替え(買い替え)のつなぎ融資の概要や必要なケース、メリット・デメリットなどを解説します。他にもつなぎ融資を回避するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
出典:pixta
住み替え(買い替え)のつなぎ融資とは、新居購入と現在の住宅売却のタイミングが合わない際に活用できる融資サービスです。買い先行と売り先行の2つのパターンがあり、住み替え(買い替え)の資金繰りの課題を解決するのが主な目的です。
買い先行は新しい住宅を先に購入した後に現在の住宅を売却する方法です。売り先行は現在の住宅を先に売却し、その後で新しい住宅を購入する方法になります。
買い先行では新居を購入するため、現在の住宅売却前に一時的に資金が必要になります。一方、売り先行では、現在の住宅を先に売却してしまうため、新居購入までの間に一時的な住まいが必要になります。
どちらのパターンにも一時的な資金繰りの課題がありますが、つなぎ融資を活用することで、スムーズな住み替え(買い替え)が可能です。
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住み替え(買い替え)のつなぎ融資が必要になるケースを具体的に解説します。資金繰りを検討する際の参考にしてみましょう。
自宅売却のタイミングが合わない場合に住み替え(買い替え)のつなぎ融資が考えられます。たとえば、新居の購入が決まったものの、現在の自宅が思うように売れないケースです。あるいは、新居の引き渡しが早く、現在の自宅をまだ売却できていない状況です。
このような場合、新居の購入資金を用意するのが難しくなります。そこでつなぎ融資を活用して資金を確保するわけです。
現在住んでいる住宅の抵当権を抹消するための資金がない場合にもつなぎ融資が使われます。新しい住宅を購入する際には、現在の住宅の抵当権を抹消する必要があります。しかし、その資金を用意するのが難しい場合があります。
たとえば、現在の住宅の売却が遅れていたり売却代金が思ったほど得られなかったりすると、抵当権抹消に必要な資金が足りなくなります。そこでつなぎ融資が選択肢の1つになります。
現在住んでいる住宅が売却できても新しい住宅ローンを組むまでに資金が足りないと、つなぎ融資が利用されます。
新居の購入が決まると、住宅ローンの融資審査を受けることになります。そして、ローン承認後は立て替え払い制度を活用して、新居の残代金を支払うことができます。
ただし、この残代金の支払い日と、新しい住宅ローンの開始日との間に日数のずれが生じることがあります。その結果、新居の残代金を支払うための資金が不足してしまう可能性があるのです。そこでつなぎ融資を利用し、一時的な資金不足を補います。
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ここからは、住み替え(買い替え)のつなぎ融資のメリットとデメリットを解説します。メリットを活かしつつデメリットにあらかじめ対策を考えておきましょう。
住み替え(買い替え)のつなぎ融資のメリットとして、以下の3点が挙げられます。
住み替え(買い替え)では、売却のタイミングと購入のタイミングがうまく合わない可能性があります。そのため、気に入った物件が先に見つかっても売却が決まるまで待っていると、意中の物件を逃してしまうことがあるでしょう。しかし、つなぎ融資を使えば売却のタイミングに関係なく、自分の希望する物件を購入できるわけです。
また、売り先行では新居の購入が決まるまでは一時的に賃貸などに入居することになり、新居への引っ越しを含めると2回の引っ越しが必要です。売却のタイミングによっては引っ越し費用が多くかかるケースも考えられます。つなぎ融資では金利や手数料が発生しますが、引っ越し費用と仮住まいの家賃を合わせれば融資を受けたほうが安くなるケースもあります。
それから、売り先行では住みながら物件を売却する必要があるため、内覧に合わせて部屋の片付けの手間がかかります。しかし、買い先行でつなぎ融資を使えば先に新居に引っ越せるので、そういった手間を省けるでしょう。
住み替え(買い替え)のつなぎ融資には、以下のようなデメリットがあります。
つなぎ融資の金利は、通常の住宅ローンよりも高めの3%前後です。また、融資の申し込みには事務手数料も必要になります。借入れ期間にもよりますが、融資金額によっては半年程度で数十万円になる場合もあるでしょう。金利や事務手数料の金額と2回分の引っ越し費用を比較したうえで検討してください。
また、売り先行では売却価格が確定しているため、資金計画を立てやすいのがメリットです。しかし、売却価格が決まっていない状態でつなぎ融資を使うと、資金不足になる可能性があります。売却価格を低めに見積もるなど、慎重な資金計画を立てましょう。
つなぎ融資は短期の融資であり、融資期間内に売却できないと年利14%程度の高額な遅延損害金が発生してしまいます。結果として焦って売却してしまうと、売り先行のメリットを享受できません。金利が高くなる可能性もありますが、できるだけ融資期間を長くしておきましょう。
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住み替え(買い替え)のつなぎ融資を受ける流れは以下のとおりです。
以上のように住み替え(買い替え)のつなぎ融資は旧居の売却代金で一括返済するので、新居の住宅ローンと二重になるケースはありません。
住み替え(買い替え)のつなぎ融資では下表のように、さまざまな書類が必要です。
書類の種類 | 内容 |
旧居を売却する不動産の必要書類 |
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新居購入に関する書類 |
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その他の書類(融資の審査に必要な書類など) |
|
必要書類は多岐にわたるため、不動産会社や金融機関からアドバイスを受けて滞りなく用意しましょう。
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つなぎ融資を利用せざるを得なくなるのは、売却と購入のタイミングがずれるためです。考えられる原因は売却活動の遅れです。
そのため、スムーズな売却を優先して考える必要があります。適切な価格設定、不動産会社の買取制度の利用など、売却活動を上手に行うとつなぎ融資の必要性を低減できます。
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住み替え(買い替え)のつなぎ融資は、担保がなくても次の住宅を購入する資金を用意できる点が特徴です。しかし、通常の住宅ローンに比べると金利が高く、借入れ金額と期間を慎重に検討する必要があります。資金繰りが苦しくならないように、不動産会社や金融機関と相談して住み替え(買い替え)を成功させましょう。
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