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ARUHI 住み替えコンシェルジュ
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住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。
2024.09.08
2024.07.20
住宅ローンのプランを組んでいる方の中には、月々の返済負担を減らすためにボーナス払いの利用を考えている方もいることでしょう。しかし安易に利用してしまうと、思わぬ損をするかもしれません。本記事では、住宅ローンのボーナス払いのメリットとデメリットについて紹介します。
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目次
出典:pixta.jp
一般的な住宅ローンの支払い方法は年間返済額を年12回支払うのが流れです。一方ボーナス払いの場合は、まずは年間の返済額からボーナス分を引き、残りの12か月を割り返済していく形になります。
例えば借入金額4,000万円の住宅ローンで、30%のボーナス払いの割合を設定した場合、1,200万円がボーナス払いとして引き落とされるイメージです。ほとんどの企業ではボーナスは2回支給されるので、同じタイミングでボーナス払いも2回に分けて返済します。
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住宅ローンのボーナス払いのメリットは、月々の返済額が抑えられるところです。ボーナスは住宅ローンの返済によって減額されてしまうものの、毎月の返済額は減らせます。
ボーナス払いを利用するかしないかでは返済額に差が生まれやすくなるので、月の支払い額の負担を少しでも減らしたい方にとっては魅力的でしょう。
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住宅ローンのボーナス払いの魅力は、短期間での返済が可能になることです。ボーナス払いを利用することで毎月支払うより、早い段階で完済しやすくなります。借入金の10%〜50%まで設定可能なので、高い割合にすればスピーディーに返済できるでしょう。
さらに借入金の割合を高く設定することによって、利息分の支払い負担が軽減されやすくなるのもポイントです。住宅ローンは借入期間が長期化すると利息が増えるので、返済期間を短縮させることで総支払額の支払い負担が軽減されやすくなります。
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住宅ローンのボーナス払いは、毎月の返済額の減額や返済期間の短縮化などのメリットを聞くと利用したくなった方もいることでしょう。
しかし安易な考え方で、住宅ローンのボーナス払いを利用するのは注意が必要です。住宅ローンのボーナス払いのデメリットを知らないと、今後の支払いで苦労しやすくなります。
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住宅ローンのボーナス払いのデメリットは、利子負担が増大しやすくなることです。ボーナス払いを併用することで毎月の返済額の負担は軽減されますが、その分元本返済のスピードが落ちやすくなります。
そのため元本返済の期間が長期化した分、利息返済分が増えやすくなるので注意が必要です。
実際に三菱UFJ銀行のシミュレーションで、割合ごとの返済額や利息などを算出してみました。割合が高いほど毎月の返済額は減りますが、利息は徐々に上がります。
住宅ローンのボーナス払いは借入金や借入期間、金利などによって利息が変動するので、ローンを組む前に1度シミュレーションで算出するのが望ましいです。
【借入金額4,000万円・借入期間35年・金利が0.345%だった場合】
毎月返済額
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ボーナス返済額
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利息
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年間返済額
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総返済額
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なし
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101,117円
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ー
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2,469,105円
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1,213,404円
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42,469,105円
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10%
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91,005円
|
60,694円
|
2,468,288円
|
1,213,448円
|
42,470,723円
|
20%
|
80,893円
|
121,388円
|
2,472,373円
|
1,213,492円
|
42,472,373円
|
30%
|
70,782円
|
182,082円
|
2,474,024円
|
1,213,548円
|
42,474,024円
|
40%
|
60,670円
|
242,776円
|
2,475,677円
|
1,213,592円
|
42,475,677円
|
50%
|
50,558円
|
303,470円
|
2,477,335円
|
1,213,636円
|
42,477,335円
|
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住宅ローンのボーナス払いを利用した場合、満額支給されるのが理想といえるでしょう。しかし、必ず満額支給される保証はありません。企業の業績や景気変動によってボーナスが減額されてしまったり、場合によっては支給されなかったりというようなリスクがあります。
このようなリスクが起こると、支払い月に返済できないというようなことがあるかもしれません。
もし十分にボーナスが支給されていない場合は、住宅ローンのボーナス払いは保留にするのがおすすめです。
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人によっては、結婚や子どもの出産、進学、転職などさまざまなライフイベントを経験することでしょう。その際、状況によってはたくさんの資金が必要になる場合があります。しかしボーナス払いの返済があると、ライフイベントに対応できない状況が出てくるかもしれません。
とくに多くの費用が必要になった時に限って、ボーナス払いの支払いがあると家計が圧迫される可能性があるでしょう。
想定外の事態が起こった時のためにも、ボーナスの使い道について考えることも必要です。
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もし住宅ローンのボーナス払いでの返済が難しくなった場合、どのように対処するべきなのか気になる方もいることでしょう。
万が一のボーナス払いが難しくなった場合は、以下の対処法がおすすめです。早い段階から行動すれば、返済できない状況を避けられる可能性があります。
・金融機関に相談する
・ボーナス払いの割合を変更する
・返済方法を変える
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もし住宅ローンのボーナス払いが厳しい場合は、金融機関に相談しましょう。支払い日前に事前に相談することによって、返済期間の延長やボーナス払いの見直し、金利タイプの変更など、さまざまな対応を取ってくれます。
ただし金融機関によって対応が異なるので、加入時に支払いが難しくなった時のことを聞いておいた方がよいでしょう。
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引き続き住宅ローンのボーナス払いを継続させたい場合は、ボーナス払いの割合を変更してもらうのがおすすめです。例えば50%のボーナス払いで返済が難しくなった場合、30%に変更することで返済負担が軽減されやすくなります。
ボーナス払いを0にするのも可能なので、ボーナス払いの変更をしたい場合は金融機関に相談してみてください。
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ボーナス併用払いを継続するのが難しい場合は、返済方法を変えるのも1つの手段です。例えばボーナス払いから毎月支払いに変更したり、借り換え変更をしたりすることで、無理しない範囲での住宅ローンの返済が可能になります。
ただし状況によって審査が通過できずプランの変更ができないこともあるので、もし返済方法を変える場合は注意が必要です。
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住宅ローンのボーナス払いで失敗しないためには、事前にプランを利用しても問題ないか検討することが重要です。「効率よく返済できそう」「楽に完済できそう」と安易な考え方でプランを組んでしまうと、今後の返済で苦労する可能性があります。
住宅ローンのボーナス払いを利用する際は、以下のポイントを押さえることが重要です。以下のポイントを踏まえた上で、住宅ローンのボーナス払いを活用するべきか検討してみてください。
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住宅ローンのボーナス払いを利用する際は、事前に返済計画を練ることが重要。住宅ローンの返済は長期戦であるため、無理しない範囲での返済がポイントとなります。
総支払額や返済日時、毎月の返済額、金利、収支の変化、ライフプランなどさまざまな要因を考慮した上で、ボーナス払いを利用するべきか検討してみてください。
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住宅ローンのボーナス払いは毎月の返済額が減るとはいえ、支払い月には支払い負担が増えやすくなります。そのため十分な資金がなかったり、ボーナスが足りなかったりすると家計にかなりの負担がかかるでしょう。
ボーナス払いに限らず住宅ローンを組む際は、家計に影響が出ないか検討することが重要です。
住宅ローンを組むにあたってシミュレーションをしたい場合は、返済負担率を求めるのがおすすめ。「年間のローン返済額÷年収×100」で求めることができ、今の年収でどれくらいのローンの返済負担率になるのか把握できます。
例えば年収600万円で年間のローン返済額が120万円だった場合、返済負担率は20%ということになるのです。
理想的な数値は20〜25%以下といわれているので、住宅ローンを組む際は事前に計算しシミュレーションしましょう。
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住宅ローンのボーナス払いでは、ライフイベントでの費用発生や失業など状況の変化によって支払いできなくなることがあるかもしれません。そのような状況に陥った際は、金融機関に相談し返済方法を変える必要があります。
万が一の時が起きた場合に、返済方法の変更が可能かどうかチェックしましょう。
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本記事では、住宅ローンのボーナス払いのメリットとデメリットについて解説しました。住宅ローンのボーナス払いは、毎月の返済負担を減らしたり、返済期間を短縮したりできますが、利息が増えたり、ライフイベントに対応できなかったりというようなリスクもあります。もし住宅ローンのボーナス払いを利用したい場合は、返済計画を立てた上でしっかり検討するのが望ましいです。損をしないためにも、じっくり時間をかけて考えましょう。住宅購入に関する資金計画でお悩みの方はオンライン相談で個別の相談を承っておりますので、ぜひご利用ください。
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