住宅ローンの名義変更は原則不可

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原則、住宅ローンの名義変更はできません。住宅ローンは審査時に、契約者の収入金額や勤務地など返済に関わる返済能力を重視します。返済期間中に審査を行っていない第三者は関わることができないので、名義変更は原則不可です。

住宅ローンを契約する際に、一度審査をすると名義変更ができず、契約者本人が最後まで返済義務を負うことを念頭に置くようにしましょう。

住宅ローンの名義人の種類

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住宅ローンに関わる名義人の種類を紹介します。住宅ローンを契約する際は、「不動産登記の名義人」「住宅ローンの名義人」が関係するのが特徴です。それぞれの役割を理解した上で、住宅ローンを契約するようにしましょう。

不動産登記の名義人

法務局では、土地や建物を購入した際に不動産登記をおこないます。不動産登記とは、所有者の名義や住所などの情報を登記簿に登録・管理するものです。

また、不動産売買を行う際に契約情報や権利関係を確認する大切な資料になるので、不動産取引を円滑に進めるために作成します。

住宅ローンの名義人

住宅ローンの名義とは、返済義務を負う人の名義を指します。夫婦で共有名義を作成してぺーアローンを組む際は、連帯債務者としてお互いに返済義務を負うことが一般的です。

不動産と住宅ローンの名義人は一致する必要がないので、夫婦で別々の名義を持つことも可能となります。

住宅ローンの名義変更が認められるケース

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原則、住宅ローンでは名義変更が認められていません。しかし、やむを得ない事情で住宅ローンの名義人を変更しなければならない場合のみ、不動産の名義変更が認められることがあります。ここからは、名義変更が認められるケースについて詳しく見ていきましょう。

離婚

住宅ローンの返済期間中に離婚する際、住宅ローンの名義変更について頭を悩ませる人が多いです。住宅ローンでは、契約者本人が不動産に住むことが前提とされているので、離婚後に夫以外の人が住み続けることができません。

住宅ローンを離婚時に完済できず、住み続けるために単独ローンに切り替えなければならないケースの際に考えるようにしましょう。

親族の死亡や高齢化

親族が亡くなったり、高齢化を理由とする際も、住宅ローンの名義変更が認められることがあります。ペアローンを組んでいた際は、夫婦どちらかの名義に変更したいというケースが考えられるでしょう。

不動産の名義人と住宅ローンの名義人が同じなら、相続人の名義に変更することで解決できます。

住宅ローンの名義人変更ができない場合の対処方法

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住宅ローンの名義人は変更できないことが原則として定められているので、離婚や高齢化を理由に相談しても、名義変更できないケースも考えられます。やむを得ない事情で名義人を変更しなければいけない状況になったら、まず金融機関に相談しましょう。

住宅ローンを借り入れしている金融機関に相談することで、売却や借り換えを見据えた上で名義変更の話を進めることが大切です。

住宅ローンを借り換える場合の注意点

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どうしても住宅ローンの名義人を返済期間中に変更したい際、解決策として考えられるのが住宅ローンの借り換えです。住み続ける人に住宅ローンを借り換えることで、名義人を変更できます。しかし、住宅ローンを借り換える際には、さまざまな注意が必要になるので、下記でしっかり確認しておきましょう。

借り換えに費用がかかる

住宅ローンの借り換えを行う際には、借入残高に応じた諸費用が発生します。契約手数料や印紙税、保証料など契約時に費用がかかるので注意しましょう。借り換えをする前に、金利や手数料にかかる費用をあらかじめ計算することで、契約時のトラブルを避けるようにしてください。

審査で返済能力を認めてもらう必要がある

住宅ローンを借り換える際は、以前までの住宅ローン契約時と同様に、返済に関わる情報を審査してもらうことで、金融機関から返済能力を認めてもらう必要があります。

金利が低い金融機関と契約することで、当初の返済額より負担を減らせる可能性も考えられるでしょう。複数の金融機関で審査してもらうことで、それぞれの審査結果を比較することが大切です。

収入とローン返済のバランスが悪くなる

離婚や親族が亡くなったなどの理由で住宅ローンを借り換える際、以前に比べて収入状況が変わってしまうことで、ローン返済とのバランスを保てなくなることがあります。返済総額が大きいほど、減少した収入で返済するのが難しくなるのは当然のことです。

そのため、住宅ローンの借り換えを検討する際に、事前に収入状況や家計簿を見てバランスを見ることが大切になります。

必要な書類を準備する

住宅ローンを借り換える際には、契約時に必要な書類を準備しなければいけません。手軽に準備できない書類もあるので、準備には十分な時間を確保するようにしましょう。借り換える際に必要な書類は以下の通りです。

1. 本人確認書類
2. 住民票
3. 収入証明書類
4. 返済予定表
5. 返済用口座通帳
6. 売買契約書

借り換えることで、以前より住宅ローンの返済状況が悪くなることも考えられます。「月々の返済額が上がった」「返済総額が増えている」などのトラブルを未然に防ぐためにも、必ず複数の金融機関で審査を行うようにしましょう。

住宅ローンの名義変更には注意しよう

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住宅ローンの名義変更は原則不可ですが、離婚や親族の死亡、高齢化などの事情でやむを得ず名義変更が必要になることがあります。借り換える場合には、再審査を通じて返済能力を認めてもらわなければいけません。住宅ローンの名義変更をおこなう際は、本記事を参考にして綿密な返済計画を立てましょう。