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2024.05.16

2024.05.16

マンションの売却にかかる期間は平均約3ヶ月|売却時の流れや売却を早める方法を解説

マンションを売却する際は、短期間で売却し、スムーズに住み替えたいもの。本記事では、マンションの売却にかかる平均期間や売却時の流れ、売却を早める方法を解説します。マンションが売れない際の対処法も紹介するので、マンションの売却を円滑に進めたい方は参考にしてみてください。

 

マンションの売却にかかる期間は平均約3ヶ月

出典:pixta.jp

 

マンションの売却にかかる期間は、平均約3ヶ月といわれています。これは、不動産会社がマンションを売りに出してから、買主が見つかるまでの期間を指します。不動産会社と媒介契約を結ぶまでの期間や売買契約を結んでから引き渡しにかかる期間を考慮すると、全体で4ヶ月以上かかります。

 

マンションの築年数や立地条件により、必ず3ヶ月で買主が見つかるわけではありません。売却にかかる期間をを要さないためにも、売却を早める方法や売れない際の対処法について理解しておきましょう。

 

マンション売却時の流れ

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マンション売却時の流れは、次の表の通りです。価格査定から引き渡しまで、全体を通して約4ヶ月以上の期間を売却に要します。ここからは、各ステップについて詳しく解説していきます。

 

ステップ
価格査定 媒介契約の締結 売買活動の開始 売買契約の締結 引き渡し
期間の目安 約1〜2週間
約3ヶ月
約1ヶ月

 

1. 価格査定

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マンションを売却する際は、はじめに価格査定を行います。価格査定では、1社に絞らず、複数の不動産会社の査定を比較するのがおすすめ。

 

複数社に並行して価格査定を依頼することで、スムーズに不動産会社を決定できます。査定された価格は不動産会社によって、異なるため、よいと思った不動産会社を選び契約を結びましょう。

 

2. 媒介契約の締結

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続いて、不動産会社と媒介契約を結びましょう。マンションを売却する際、個人で買主を探したり、手続きを行うのは非常に手間がかかります。そこで、不動産会社と媒介契約というものを結び、不動産会社に売却活動の仲介を依頼します。

 

媒介契約とは、不動産会社に売却を依頼する契約のこと。不動産会社が売主と買主を仲介して、売却活動を手伝ってもらいます。

 

媒介契約には3種類あり、複数の不動産会社に仲介を依頼できる「一般媒介契約」、1社の不動産会社のみと契約する「専任媒介契約」と「専従専任媒介」があります。価格査定から媒介契約の締結までにかかる期間は、約2週間です。

 

3. 売買活動の開始

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不動産会社と媒介契約を締結したら、実際に不動産会社がマンションの売買活動を開始させます。売買活動を開始してから契約の締結までにかかる期間は、約3ヶ月です。

 

この売買活動が重要であり、マンション売却にかかる期間を左右します。以降のセクションでは、「マンションの売却にかかる期間を早める方法」や「マンションが売れない際の対処方法」を解説しているので、売却期間を早めたい方は参考にしてみてください。

 

4. 売買契約の締結

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売買活動を開始し、マンションの購入検討者からも申し込みがきた場合、内覧対応を行った後、条件交渉を行いましょう。買主の購入の意思がある場合、買主との売却交渉に移り、希望の売却価格と希望の買取価格のすり合わせを行います。

 

その後、買主が住宅ローンの仮審査申し込みを行い、承認された後に、売買契約を結びます。売買契約を結んだら、引き渡し日を調整した上で、買主から手付金を受け取り、契約書を交わします。

 

5. 引き渡し

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引き渡し時は、物件を何もない状態にしましょう。その後、契約で交わした引き渡し日に買主へ引き渡しを行います。売買契約の締結から引き渡しには、約1ヶ月かかります。

 

マンションの売却にかかる期間を早める方法

出典:pixta.jp

 

マンションの売却にかかる期間を早めるには、売り出し価格を適切に設定したり、売り出すタイミングを調整することが重要です。ここからは、以下のマンションの売却にかかる期間を早める方法について解説していきます。

 

  • 売り出し価格を適切に設定する
  • 売り出すタイミングを調節する
  • 築年数や立地条件をアピールする
  • 物件とは異なる点をアピールする
  • 物件の状態を良好にする
  • 不動産会社の得意とする物件や地域を確認する

 

売り出し価格を適切に設定する

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の1つ目は、売り出し価格を適切に設定すること。売り出し価格は、高すぎず安すぎない適切な価格に設定しましょう。

 

買主は売り出し価格を重視して、購入を検討します。そのため、売り出し価格が高すぎる場合、マンションの売却にかかる期間が長引いてしまいます。築年数や立地などの物件の条件から売却相場を調べましょう。

 

売り出すタイミングを調節する

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の2つ目は、売り出すタイミングを調節すること。売り出すタイミングは、引っ越しシーズンである2〜3月がおすすめです。

 

売り出しまでに期間を要するため、年末に価格査定を依頼し、年明けに売り出すようにスケジュールを調整しましょう。また、掲載直後に売ることは、値下げする必要がないため、高く売ることに繋がります。

 

築年数や立地条件をアピールする

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の3つ目は、築年数や立地条件をアピールすること。築年数が少ないことや立地がよいことは、買主が購入を検討する条件の1つであるため、アピールできるポイントはしっかり伝えるようにしましょう。

 

特に、買主は「築年数が10年以内」や「最寄り駅までの距離」を重視する傾向にあります。

 

物件とは異なる点をアピールする

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の4つ目は、物件とは異なる点をアピールすること。駅やスーパーなどが近くにない立地の悪い物件は、売却期間が長くなる可能性があります。また、専有面積も売却期間に影響を与えます。専有面積は、集合住宅において居住者だけが利用できる床面積のこと。面積が広いほど、売却期間が長引く恐れがあります。

 

このような場合、治安や騒音、周辺の公園、バスなどの交通機関などの別の魅力的なポイントをアピールしましょう。

 

物件の状態を良好にする

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の5つ目は、物件の状態を良好にすること。築年数が経過している物件も同様に、売却期間が長引く可能性があります。この場合、住宅の状況や欠陥の有無を診断するホームインスペクションや、住宅の汚れを掃除してくれるハウスクリーニングを利用して、物件の状態が良好なことをアピールしましょう。

 

不動産会社の得意とする物件や地域を確認する

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マンションの売却にかかる期間を早める方法の6つ目は、不動産会社の得意とする物件や地域を確認すること。不動産会社は、それぞれ得意とするエリアや物件が異なります。似た条件での売買実績や売却したい物件の同じ地域に、不動産会社の店舗があるか確認しましょう。

 

マンションが売れない際の対処方法

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マンションが売れない場合、物件の売り出し価格を見直したり、契約形態を変更したりすることが有効です。ここからは、以下のマンションが売れない際の対処方法について解説していきます。

 

  • 物件の売り出し価格を見直す
  • 不動産会社を変更する
  • 売却期間を変更する
  • 内覧対応を見直す
  • 契約形態を変更する
  • 買い取りをしてもらう

 

物件の売り出し価格を見直す

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戸建て住宅と比較するとマンションの売り出し価格は、成約価格と同程度である傾向にあります。これは、過去に同じマンションで他の物件が売買されているためです。

 

部屋が異なる場合でも、同じ築年数や立地であるマンションは、過去の取引から相場が形成されていきます。そのため、マンションの場合、査定価格よりも高く設定しているのであれば、売り出し価格を査定価格に合わせるのがおすすめです。

 

不動産会社を変更する

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マンションの売却期間が長引いた際は、不動産会社を変更するのも1つの方法。売却が長引いてしまう原因として、不動産会社の営業力や経験不足が考えられます。もし、不動産会社の営業力が弱いと判断したら、すぐさま不動産会社を変更し、売却を仕切り直ししましょう。

 

売却期間を変更する

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もし売り始めてから6ヶ月が過ぎてしまっている場合、一度ネットに掲載している不動産の情報を取り下げてしまうのも1つの手。マンションの売買の繁忙期は2〜3月といわれ、買主はこの時期に物件を探すことが多いです。

 

売れ残りの悪い印象を与えないためにも、一度広告を取り下げることがおすすめ。取り下げ後は、繁忙期の少し前に再掲載してみましょう。

 

内覧対応を見直す

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もし内覧に来る人がいるにもかかわらず、なかなか買主が見つからない場合は、内覧対応が適切でない可能性があります。この場合、内覧できる日時を限定せず、土日や平日の日中にも増やすことがおすすめです。

 

また、内覧は買主に物件をよりアピールできるチャンス。せっかく来てもらった内覧者に、物件のアピールポイントができないともったいないです。事前に物件の住みやすさや価格等の魅力をアピールできるように、アピールポイントをまとめておきましょう。

 

契約形態を変更する

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なかなか買主が見つからない場合、物件の契約形態を変更してみましょう。これまでの契約が一般媒介契約の場合、専任媒介契約や専属専任媒介に変更するのもおすすめ。不動産会社を1社に絞る場合、広告費をかけられるため、熱心に営業してもらいやすいです。

 

媒介契約の種類

  • 一般媒介契約

複数の不動産会社に仲介を依頼できる契約を指します。また、売主自身が買主を見つけて売買取引できます。

  • 専任媒介契約

売り主が1社の不動産会社のみと契約を締結し、重複して依頼できない媒介契約を指します。また、売主自身が買主を見つけて売買取引できます。

  • 専従専任媒介

売り主が1社の不動産会社のみと契約を締結し、重複して依頼できない媒介契約を指します。売主が買主を見つけた場合は、契約を結んだ不動産会社を通して売買取引をする必要があります。

 

すぐ売れるマンションの特徴

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物件としての価値が高いマンションは需要が高く、すぐに売れる傾向があります。これらのマンションに共通している点は次の通りです。

 

  • 立地がよい
    人気のエリアや主要駅から近い立地に建つ物件ほど需要が高い
  • 築年数が浅い
    築年数が浅いほど物件がきれいなため需要が高い
  • 管理体制が整っている
    適切に管理されていない場合に修繕積立金が値上げする可能性がある
  • 利便性がよい
    駅やスーパー、病院などの周辺施設へのアクセスが便利なほど需要が高い
  • 間取りが使いやすい
    マンションはファミリー層に購入されやすいため3〜4LDKの需要が高い
  • 物件の位置
    角部屋や最上階の方が需要が高い

 

特に、立地よい物件や築年数が浅い物件は需要が高いです。人気エリアでは、物件を探している人も多いため、すぐに売れる傾向にあります。

 

売れる期間が長期化しやすいマンションの特徴

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マンションの購入はファミリー層が多いため、駅や周辺施設へのアクセスを気にする場合が多いです。利便性以外にも売却期間を長引かせてしまう要因はいくつかあります。以下は、売れる期間が長期化しやすいマンションの特徴です。

 

  • 利便性が悪い
    駅から遠い場合や周辺にスーパーや病院などの施設がない場合に不便なため需要が低くなる
  • 物件の劣化が著しい
    物件の状態が悪く損傷や劣化が著しい場合に修繕費がかかるため需要が低くなる
  • 築年数が古い
    築年数が古いと物件の状態だけでなく耐震基準が異なったりデザインが古かったりと需要が低くなる
  • 物件に問題がある
    日当たりが悪かったり物件で事故があった場合に需要が低くなる
  • 物件の位置
    1階は窓から侵入されやすいため防犯上の観点から需要が低くなる

 

買主にとって、劣化が著しい物件や築年数が古い物件はいい印象が感じられないため、売り出し価格が非常に低くない場合、売れるまでの期間が長期化しやすいです。

 

マンションの売却期間を長引かせないように意識しよう

出典:pixta.jp

 

本記事では、マンションの売却期間や売却時の流れ、売却期間を早める方法、売れない際の対処方法を解説しました。マンションの売却を長引かせないために、本記事を参考にして、物件のアピールポイントや契約形態について意識してみてください。

この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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