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2024.05.19

2024.05.19

マンション査定の注意点10選!査定で失敗しないためのポイントも紹介

マンションを売却するにあたって、不動産会社に査定依頼する方がいることでしょう。しかしマンション査定を依頼する際は、いくつか注意しなければならないポイントがあります。本記事では、マンション査定の注意点をいくつか紹介!さらに査定で失敗しないためのポイントも解説します。

 

マンション査定でチェックされる箇所と査定方法とは?

出典:pixta.jp

 

マンション査定は、部屋の状態や築年数、構造、設備などいくつかの項目で評価が決まります。とくに以下のポイントはチェックされる項目なので、査定依頼をする際は押さえる必要があります。

 

細かい査定内容については、不動産会社に聞いてみるとよいでしょう。

 

査定項目 チェックポイント
築年数 ・どれくらいの築年数かどうか

・築年数が古いほど査定額が低くなりやすい

・築年数が浅いほど査定額が高くなりやすい

構造 ・鉄筋コンクリート造、RC造、SRC造なのか査定
耐震基準 ・新耐震基準なのか旧耐震基準なのか査定

・旧耐震基準だと査定額が下がりやすい

立地条件 ・交通の利便性(最寄り駅またはバス停からのアクセスのよさ)

・生活の利便性(スーパーやコンビニ、学校施設などが充実しているかどうか)

・アクセスや施設などが充実していると査定額が高くなりやすい

階数・方角・向き ・高層階からの展望のよさ

・日当たりのよさ

・どれくらいの階層となっているか

・高層階の角部屋で日当たりがよいと査定額が高くなりやすい

面積・間取り ・部屋の広さ(広いほど査定額が高くなりやすい)

・生活動線のとりやすさ

・庭やバルコニーが備わっているかどうか

設備環境 ・室内のエアコンや換気扇、コンロなどの設備が充実しているかどうか

・駐車場やゴミ捨て場、エントランス、セキュリティ設備など共有設備の充実さ

・設備の不具合の有無など

マンションの見栄え・劣化状態 ・外壁の亀裂や剥がれ具合

・マンション内部の傷や凹み、破損状態

・傷が少なく見栄えが整っていると査定額が上がりやすい

周辺相場・景気の動向 ・似たようなマンションの売却事例

・近隣マンションの売却相場

・周辺エリアの景気の状況など

その他 ・過去のリフォームや修繕履歴

・周辺エリアの治安状況

・売却のタイミングなど

 

マンションの査定方法は2つ

出典:pixta.jp

 

マンションの査定方法は机上査定(簡易査定)と訪問査定の2つです。

 

机上査定(簡易査定)は、データからおおよその売却価格を予想する査定方法で、3日以内に査定結果が出ます。過去の類似物件のデータや市場状況などを元に分析してくれるので、具体的な査定相場を知りたい場合におすすめです。

 

一方、訪問査定は実際に不動産業者がマンションに訪問し、目で見て査定額を算出!上記で挙げたような項目を細かくチェックするような形になります。

 

マンション査定の注意点10選

出典:pixta.jp

 

マンション査定を受ける際は、いくつか注意しなければならないポイントがあります。もし誤った方法でマンションの査定依頼をしてしまうと、損をしてしまうかもしれません。マンションの査定で損をしないためにも、事前に注意点を把握しましょう。

 

1. 査定前にリフォームしない

出典:pixta.jp

 

少しでもマンションの価値を上げるために、リフォームや修繕などを考えている方もいることでしょう。しかし、査定前にリフォームをするのはおすすめできません。なぜならリフォームしたとしても、査定額に反映するとは限らないからです。

 

どんなに見栄えをよくしようとリフォームしたとしても、査定額が変わらなければ無駄にコストがかかってしまいます。

 

さらに築年数や耐震基準、構造、階層などリフォームでは変えられない箇所もあり、手をかける場所は限られてくるのもポイントです。

 

ただし、簡単な掃除や片付けなどは問題ありません。部屋や水回り、共有スペースなどで汚れが目立つ場合はきれいに掃除しましょう。もししつこい汚れが落ちない箇所があったり、自力で清掃するのが難しかったりする場合はハウスクリーニング業者に依頼するのもおすすめです。

 

2. 1社のみに査定依頼しない

出典:pixta.jp

 

不動産会社によって、マンションの査定額にばらつきが生じる場合があります。複数社を比較して100万円以上差が出るともいわれているので、1社のみに査定依頼をしてしまうと損をしてしまうかもしれません。

 

このような失敗をしないためには、マンションの売却相場を調べた上で複数社に査定依頼をするのが望ましいです。2〜5社ほど査定依頼し、それぞれの査定額を比較することで、マンションの適正価格が把握しやすくなります。

 

より正確な査定額を算出してもらいたい場合は、マンション売却を得意とする業者に依頼するのもおすすめです。

 

3. 高額査定を算出する業者には要注意

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マンションを売却する際は、事前に売却相場を知ることが重要です。売却相場を調べずに査定依頼してしまうと、不動産会社の査定をそのまま鵜吞みにしてしまうリスクがあります。

 

とくに、高額査定を出す不動産会社には要注意です。このような業者と遭遇してしまうと、無理な売却価格を設定したり、媒介契約を結んだ瞬間に大幅な値下げを要求してきたりというようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

場合によってはマンションが売れず、そのまま売れ残ってしまうかもしれません。

 

このようなトラブルに巻き込まれないためには、先ほども紹介した通りマンションの売却相場を調べた上で複数社に査定依頼をするのが望ましいです。

 

4. 不動産会社の評判や口コミをチェックする

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不動産会社に査定依頼をする際は、信頼できる会社に複数社依頼しましょう。不動産会社の中には、契約を目的とする業者がいたり、高額な査定額を算出したりと悪質な業者がいます。

 

このような業者に引っかからないためには、不動産会社の評判や口コミなどをチェックするのがおすすめです。不動産会社の評判や口コミなどは利用者の生の声でもあるため、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。

 

もし気になる業者がいれば、評判や口コミなどをチェックしてみてください。

 

5. メールのみでのやり取りはNG

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不動産会社からのしつこい勧誘や営業などを嫌う理由で、メールのみでやり取りを済ませようとしている方もいることでしょう。しかしメールのみで、マンションの査定の話を進めるのはおすすめできません。

 

テキストの文面のみでは、信頼できる不動産会社かどうか判断しにくいためです。電話や窓口などで実際にコミュニケーションを取ることで、売主の話を聴いてくれるかどうか誠実に査定対応してくれるかどうか把握しやすくなります。

 

実際のコミュニケーションを通して、信頼できる不動産会社かどうか判断してみてください。

 

【信頼できる不動産会社の見極め方】

・顧客の話をしっかり聞いてくれる

・清潔感や誠実さがある

・知識が豊富

・専門用語を使って説明してこない

・質問に対してしっかり回答してくれる

 

6. 不具合や故障箇所があれば査定時に伝える

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マンションの査定を受ける際は、不具合や故障箇所があればしっかり伝えましょう。不具合や故障箇所などは瑕疵とも呼ばれており、査定時にしっかり伝えることが必要です。査定額が下がることを恐れて瑕疵を隠してしまうと、買主から「契約不適合責任」として損害賠償を請求されたり、契約解除を求められたりする可能性があります。

 

このようなトラブルを起こさないためにも、不具合や故障箇所を事前に把握し不動産会社に伝えましょう。

 

しかし中には目に見えない不具合に気が付かず、そのまま売却してしまう可能性もあります。より正確に瑕疵を把握したい場合は、ホームインスペクションの実施がおすすめです。

ホームインスペクションとは建物状況調査のことで、建築に詳しい専門家が細かくチェックしてくれます。

 

もし瑕疵のチェックに自信がない方は、ぜひホームインスペクションを利用してみてください。

 

【瑕疵の種類は4つ】

 

物理的瑕疵 地盤沈下、雨漏り、シロアリ被害、耐震性、設備の故障など
心理的瑕疵 事故、事件、火災、自殺など
環境的瑕疵 騒音、悪臭、工場の振動、嫌悪施設など
法律的瑕疵 法律で物件の使用が制限されている(都市計画法や建築基準法など)

 

7. ポストに入っていたチラシに依頼しない

出典:pixta.jp

 

マンションの売却を考えていた最中、偶然にも自宅のポストにチラシが入っていた方もいることでしょう。しかし、投函されていたチラシに依頼するのはおすすめできません。投函しているチラシはほかの住宅にも出回っていることもあり、詐欺の可能性も考えられます。

 

もしチラシが入っていた場合は、できる限り査定依頼は避けましょう。

 

8. 査定価格をそのまま売却価格に設定しない

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マンション売却が初めての方は、査定価格をそのまま売却価格に設定しがちです。しかし、このまま価格設定するのはおすすめできません。査定額はあくまでも予想にすぎず、価値の高いマンションであれば高い金額でも売れる可能性があります。

 

売出価格は、査定額の約5〜8%に上乗せした金額で設定するのがベターといわれています。もし高い売出価格で売れなかったり、値引き交渉があったりした場合は、少しずつ設定価格を下げてみてください。

 

9. 査定額の根拠を教えてもらう

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不動産会社から査定額を提供してもらったら、金額に対する根拠を教えてもらいましょう。不動産査定書に査定額の根拠が明示されていますが、初めての方だと分からない箇所があるかもしれません。しかし不動産会社がしっかり分かりやすいように説明してくれれば、査定額の具体的な根拠が理解しやすくなります。

 

反対に説明が分かりにくかったり、専門用語を多数使ってきたりする会社の場合は注意が必要です。

 

10. 媒介契約書の内容を確認する

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不動産会社と媒介契約書を結ぶ際は、事前に契約内容を確認しましょう。契約書によっては、売主が不利になる項目があり注意が必要。とくに小さい文字の注略は見逃されやすいため、何度も確認する必要があります。

 

もし媒介契約書の内容で分からない点があれば、不動産会社に直接聞きましょう。

 

マンションの査定で準備するべきこと

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マンションの査定を受ける際は、以下のポイントを押さえることが重要です。ポイントをしっかり把握し、査定で失敗しないようにしましょう。

 

事前にマンション価格の相場を調べる

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マンション査定を受ける際は、事前に価格相場を調べることが重要です。先ほども紹介した通り自分で相場を調べないと、不動産会社の意見をそのまま鵜呑みにしてしまいます。

 

マンションの売却で損をしないためにも、机上(簡易)査定でおおよその相場を調べたり、近隣のマンションの相場を調べたりするなどして、具体的なマンションの売却相場を見積もっておきましょう。

 

必要な書類を集める

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マンションの査定依頼をする際は、必要な書類を集めましょう。マンションの査定に登記事項証明書、図面、固定資産税納税通知書、物件概要書などの書類があると、高く売るためのアピールポイントが見つかりやすくなります。

 

もし必要な書類が分からない場合は、不動産会社に聞いてみてください。

 

掃除をする

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マンションの査定を受ける前に、必ず掃除をしましょう。汚れきっていたり臭いがきつかったりすると、売却しにくくなってしまいます。全室はもちろんのこと、共有スペースやエントランス、階段などきれいにできる箇所はしっかり掃除しましょう。

 

もし自力で掃除するのが難しい場合は、先ほども紹介した通りハウスクリーニング業者に依頼するのも1つの手段です。

 

瑕疵箇所を把握する

出典:pixta.jp

 

マンションを査定する際は、事前に瑕疵箇所を把握しましょう。築年数が浅いマンションであっても、不具合や故障箇所があるかもしれません。

 

瑕疵箇所をチェックする際は隅から隅まで点検するのが望ましいですが、規模の広いマンションとなるとすべて確認するのは大変でしょう。

 

もし瑕疵箇所の点検に自信がない場合は、先ほども紹介した通りホームインスペクションがおすすめです。プロの住宅診断士であれば、不具合箇所を細かく点検してくれます。

 

それでも瑕疵箇所の点検に不安がある場合は、瑕疵保証に加入するのも1つの手段。瑕疵保証に加入することで、万が一「契約不適合責任」として補修費用を請求されたとしても第三者(保証会社)が負担してくれます。

 

ただし新築や中古などによって保証内容が異なるので、加入を検討している方は事前に調べておきましょう。

 

マンション査定の注意点を把握し査定依頼しよう

出典:pixta.jp

 

本記事では、マンション査定の注意点をいくつか紹介しました。マンション査定を受ける際は、かなりの数の注意点があります。もしマンションの査定で分からないことがあれば、事前に不動産会社に聞いてみるのもおすすめです。マンション査定の注意点を把握し、信頼できる不動産会社に査定依頼しましょう。

この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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