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ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部
住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。
2024.09.08
2024.06.17
不動産鑑定の相場を種類別に表にしました。間違われやすい簡易鑑定と違いについても解説しています。実際にかかる料金と比較し、「不動産鑑定」「簡易鑑定」それぞれのシーンに合わせた選び方を紹介しています。どちらを選んだら良いか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
不動産鑑定とは、国家資格を持つ不動産鑑定士が、不動産の価値を適正に評価するものです。不動産鑑定士が作成した不動産鑑定評価書は、国の基準に沿って評価されるため、信頼性が高く税務署や裁判所の提出書類として使用できます。
不動産鑑定は、以下のような場面で使用される場合が多いです。
【不動産鑑定で証明が必要なケース】
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不動産鑑定評価書の納期は、依頼から2週間〜1ヶ月程度かかる可能性があります。
不動産鑑定の料金相場は、20万円〜50万円程度です。不動産の種類や立地、面積により料金が異なります。また、提出先や緊急性、難易度などでも料金幅が変動し、鑑定事務所が独自に金額を設定しているため、料金が分かりづらい特徴があります。
不動産鑑定にかかる料金が高いのは、評価額だけでなく不動産の価値を裏付ける根拠が、20ページ前後で記録されているからです。また書類を作成するためには、膨大な調査時間がかかるため、不動産先により料金も大きく異なります。
「土地」「建物」「土地と建物」「集合住宅(マンション)」別の鑑定料金の相場は、以下の通りです。
不動産鑑定する種類 |
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土地 |
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建物 |
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土地と建物 |
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集合住宅(マンション) |
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鑑定する不動産により作業量が異なるため、最終的にかかる料金は評価が完了してから算出されます。事前に料金がわからないため、概算でも知りたい人はあらかじめ不動産鑑定士へ相談してみましょう。
不動産鑑定と不動産査定は、似た言葉ですが信頼性に大きな違いがあります。
不動産鑑定は、これまで説明してきた通り不動産鑑定士が作成した不動産鑑定評価書が発行されます。国の基準に沿った鑑定書のため信頼性も高く、税務署や裁判所に提出する公的な書類として有効であり、作成にかかる料金も高額です
一方、不動産査定は不動産会社が家の相場を知るために行うもので、無料で受けられるケースが多くなっています。査定方法は、現地を見ずにネットで入力する情報を基に査定する机上査定と、現地をみて査定する訪問査定があります。
不動産査定は家の相場(売値)を決定するときに利用するもので、実際に訪問せず査定ができることからも信頼性が低いといえます。そのため、税務署や裁判所へ提出する書類として不十分であり、証拠として認められません。
【不動産査定が利用されるケース】
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税務署や裁判所などへ提出する正式な書類が必要なときは、不動産鑑定を依頼するようにしましょう。
不動産鑑定士が作成する書類には、不動産鑑定評価書の一部を簡易にした簡易鑑定があります。実際に簡易鑑定という書類はなく、簡易鑑定で作成される書類は以下の3つです。
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不動産鑑定は高額で時間がかかりますが、鑑定評価書の一部を簡易にした簡易鑑定は、料金が抑えられ、時間も短縮できます。ただし、簡易鑑定も不動産鑑定士が作成する書類ですが、正式な書類とは認められず税務署や裁判所に提出できません。そのため、「料金を抑え抑えつつ不動産の価値を知りたい」という人向けの鑑定方法です。
簡易鑑定は不動産鑑定と違い、法的な基準を満たす必要がありません。そのため、目的に合わせて調査内容を絞り、調査時間やコストを抑えられる仕組みです。
料金は、不動産鑑定の料金のおよそ半分。10万円程度が相場となっています。
不動産鑑定と簡易鑑定の大きな違いは、法律で定められた基準を基に鑑定を行っているかどうかです。簡易鑑定で作成される報告書や意見書は、あくまで不動産鑑定評価書の一部であり不動産鑑定と比べると信頼性に劣るといえます。
ただし、作成しているのは国家資格を有する不動産鑑定士であるため、不動産査定よりは信頼性の高い書類となるでしょう。
比較項目 | 不動産鑑定 | 簡易鑑定 |
料金 | 20万円~ | 10万円~ |
納品期間
(依頼内容で変動あり) |
2週間~1ヶ月程度 | 2日~5日程度 |
書類の提出先 |
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簡易鑑定の提出でOKなケースは、主に社内用の資料や不動産の価値を知るときなど、個人的に利用するときに活用されています。
簡易鑑定は料金を抑えられるため魅力的ですが、公的な書類として不十分です。鑑定を行う時は、料金だけで選択せずシーンに合わせて依頼するようにしましょう。
万が一、簡易鑑定の書類で不十分とわかり不動産鑑定へ切り替えた場合は、ダブルで料金を負担しなくてはいけません。どちらの書類が適切か判断が難しい時は、不動産鑑定士へ相談してみてください。
不動産鑑定を依頼するときは以下のようなポイントを参考にし、不動産鑑定事務所を選定してみましょう。
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実績が豊富な不動産鑑定事務所でも、「商業施設や住宅は得意だが農地や山林の経験が少ない」「全く土地勘がない」など、不動産の種類により得意不得意があります。適切な不動産鑑定事務所へ依頼ができないと、不動産鑑定評価書の信頼性に欠けたり、調査時間が長くなったりするかもしれません。
また、不動産は専門用語も多く、素人では分かりにくい部分も多いです。そのため、分かりやすく説明ができ、アフターフォローも充実している事務所を選定しておくと相談もしやすくなるでしょう。
特に、鑑定評価書を提出したあとは、問い合わせを受けるケースがあるためアフターケアは重要です。問い合わせに対し、代わりに説明してくれるような不動産鑑定士を選定すると良いでしょう。
不動産鑑定と簡易鑑定の違いについてまとめました。個人や内部で使う簡易的な説明利用は、簡易鑑定の方がおすすめです。しかし、相続や離婚トラブルの際に公的書類が必要なケースとしては信頼性・妥当性の高い不動産鑑定が用いられます。料金にとらわれ過ぎず、適切な鑑定を行うようにしましょう。
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