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2024.05.02

2024.05.02

不動産買取相場は仲介の7〜8割の価格!買取がおすすめのケースも紹介

不動産買取相場は仲介の市場価格の7〜8割の価格となっており、その理由があります。本記事では不動産の買取相場価格や買取のメリットとデメリット、さらに不動産買取がおすすめのケースを紹介します。不動産の売却において失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

不動産買取相場は仲介の価格の7~8割の価格

出典:pixta.jp

 

不動産買取相場は仲介の価格の7〜8割といわれており、取引の仲介を依頼するより売却価格が少なくなるのが一般的となっています。次では具体的な買取相場や買取価格が安くなる理由について解説していきます。

買取相場の参考価格

公益財団法人東日本不動産流通機構の2024年度3月期における中古戸建ての仲介相場価格(※)をもとに買取相場価格を算出(仲介相場の7割として計算)しました。

 

都道府県 買取相場参考価格

(万円)

仲介相場参考価格

(万円)※

土地面積(平米)※
東京都 4,080 5,829 108.34
神奈川県 3,005 4,293 109.76
愛知県 1,980 2,829 186.17
京都府 1,922 2,746 125.15
大阪府 1,653 2,362 111.28
福岡県 1,602 2,288 292.59
北海道 1,279 1,827 277.60

 

“公益財団法人東日本不動産流通機構公式HP”参照

 

買取価格が安くなってしまう理由

買取価格が安くなってしまう理由は不動産会社が転売益と修繕費用を確保しているためです。買取の場合は不動産会社が物件を所有して買主を探す形になるため、売れなかった場合のリスクや利益についてあらかじめ考えておく必要があります。不動産会社の立場としては転売益を考えると、できるだけ安く仕入れたいと考えるのは当然です。

 

また仲介の場合において不動産会社の利益は仲介手数料であり、仲介手数料は売却価格から一定の割合で算出されるため、仲介における売却価格が高い方が利益がより多く発生します。このようなビジネスの仕組みも買取価格に影響を与えているといえるでしょう。

 

不動産買取のメリット

出典:pixta.jp

 

不動産買取における以下のメリットについて解説します。

 

  • すぐに現金化できる
  • 契約不適合責任が免除される
  • 内覧対応をしなくてもいい

 

すぐに現金化できる

仲介の場合は不動産会社に買い手を探してもらう仕組みであるため、契約後から買い手を見つけるまでに数か月かかることが一般的です。買取の場合は買い手が不動産会社であるため、契約成立すれば数日~数週間で現金化することができます。

 

契約不適合責任が免除される

仲介の場合、売主は買い手に対して物件の欠陥や不具合について契約前に伝え、のちに欠陥が発覚してトラブルを起こさないように責任を負う必要があります。その場合、契約解除や賠償請求が発生するリスクがあるため、その責任が免除されるというメリットがあります。

 

内覧対応をしなくてもいい

仲介の場合、買い手が物件を見学する「内覧」は売主が対応する必要がありますが、買取の場合は内覧対応の手間が省けるのがメリットです。内覧が行われるたびに片付けをしたり、スケジューリングをしたりする必要があるためそれなりの労力が必要です。業者ではない人にとって内覧が発生しない点は、大きなメリットといえます。

 

不動産買取のデメリット

出典:pixta.jp

 

不動産買取における以下のデメリットについて解説します。

 

  • 買取価格が仲介より安い
  • 買取が難しい場合がある

 

買取価格が仲介より安い

これまで説明した通りですが、デメリットとして売却価格が仲介より安いといった点があります。買取のメリットが仲介におけるデメリットを回避できる点でもあるため、その代わりに価格面を比較すると仲介に分があるといった形です。

 

買取が難しい場合がある

買取の場合、物件によっては買取してくれないといったデメリットがあります。不動産会社としては買い取った時点で売れ残るリスクを抱えるため、状態が悪かったり他の物件より立地が悪かったりすると、リスクが高いと判断して買い取らない場合があります。こういった場合はリフォームや更地にして売るといった別の方法を検討する必要があります。

 

不動産の取引相場を調べる方法

出典:pixta.jp

 

不動産の取引相場を調べるための以下の方法について解説していきます。

 

  • 実際の取引価格から調べる
  • 物件検索サイトから調べる

実際の取引価格から調べる

実際の不動産売却価格から調べる方法として、以下の2つのサイトから調べることができます

 

 

不動産流通機構が運営しているレインズマーケットインフォメーションは、売買された戸建てやマンションの価格情報が検索できます。国土交通省が運営する土地総合情報システムでは取引者のアンケートをもとに、土地や建物の取引価格をデータベース化しています。

 

2つのサイトを利用することで土地と建物の価格を知ることができます。

物件検索サイトから調べる

一般の消費者向けの物件検索サイトの販売価格からも取引相場を確認することが可能です。自分の物件と近い条件の販売物件を調べれば売値が判明するので、所有物件の売値の参考にすることができます。

 

不動産買取がおすすめのケース

出典:pixta.jp

 

以下の不動産買取がおすすめのケースについて解説します。

 

  • 仲介で買主が見つからない
  • 築年数が経過している
  • 売却期日が迫っている

 

仲介で買主が見つからない

仲介の場合、買主が見つかるまでの間、固定資産税などの維持費を負担し続ける必要があるため、コストがかさむ場合があります。年単位で売れ残った場合、築年数が増えると資産価値が下がるため、さらに利益が減る可能性もあります。仲介で売れ残った場合は、早めに現金化することでロスカットできるため買取がおすすめです。

 

築年数が経過している

築年数が経過した物件は一般の顧客にとって扱いにくいですが、プロである不動産会社なら買い取ってくれる可能性があります。老朽化して建物が利用できなくなる前に、早めに買い取ってもらうことも有力な選択肢といえます。

 

売却期日が迫っている

個人的な事情により早急に物件を処分したい場合や現金化したいといった場合は買取がおすすめです。すでに説明した通り、買取は買主を募る時間を必要としないため、物件によりますが比較的短期間で売却可能です。売却期日が迫っている場合は買取を選択しましょう。

 

不動産買取会社を選ぶコツ

出典:pixta.jp

 

物件を高く買い取ってもらうために不動産買取会社を選ぶコツとして以下の点を重視しましょう。

 

  • 物件のある地域で実績のある業者
  • 売りたい種類の物件を多く扱っている会社
  • 買取価格を比較する

 

不動産屋を選ぶポイントとして、物件の地域にある不動産屋を選ぶという点があります。物件がある地域のメリットや特徴を把握して、売るコツを知っていることが多いため、買取価格が他の業者より期待できるためです。

 

また不動産屋には賃貸や売買といった得意とする分野の違いがあるため、売りたい物件の売却に特化した業者を選ぶという点も売却価格に影響を与えます。不動産会社の選定の際は売買経験が豊富であり、買取価格が他より高めであるかをHPで確認してから選びましょう。

 

不動産買取は状況に合わせて選択しよう

出典:pixta.jp

 

不動産買取は仲介で売却する価格より安くなることが一般的であるため、売却時の状況に合わせて選択することが重要です。判断する基準としては本記事で紹介した買取がおすすめなケースに当てはまっているか確認しましょう。これから不動産の売却を検討している方は、本記事を参考に進めてみてください。

この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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