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2024.04.13

2024.04.13

中古のマンション売却はしにくい?築年数ごとの売れやすさを解説

「中古マンションを高く売りたい」「築年数のある中古マンションはどのくらい売れるのか」など中古のマンションを売却する際、築年数によって売れやすさが変わってくるのか気になるところでしょう。本記事では、中古のマンションは売却しにくいかどうかについて解説!さらに築年数ごとの売れやすさのポイントも紹介します。

 

マンションの売却は築年数が古いと売りにくい?

出典:pixta.jp

 

マンションを売却する際、築年数に応じて売却しにくくなるのか気になるところでしょう。

公益財団法人 東日本不動産流通機構『築年数から見た首都圏不動産流通市場(2022年)のデータによると築年数6~10年の中古マンションの場合は3割の成約率となっていますが、10年以上のものは成約率が下がっています。(※)

 

とくに築20年以上は一気に下がっているため、築年数が古ければ古いほど売却しにくくなっているのが現状です。

 

築年数 成約率
築0~5年 約23.3%
築6~10年 約31.9%
築11~15年 約26.1%
築16~20年 約25.8%
築21~25年 約18.6%
築26~30年 約13.5%
築31年~ 約12.6%

 

※”公益財団法人 東日本不動産流通機構 公式HP”参照

 

築年数ごとのマンションを売る際のポイント

出典:pixta.jp

 

築年数が古ければ古いほど、マンションの価値と価格は下がり売りにくくなります。しかし必ずしも、全く売れないとは限りません。築年数に応じて売る時のポイントを押さえれば、中古マンションでも売却できる可能性があります。

築10年以下の築浅マンション

出典:pixta.jp

 

築年数10年以下のマンションの場合は、比較的新しく劣化によるダメージが少ないことから売りやすいのがポイントです。「買い手の中には「新築のマンションを購入したい」と考えている人もいるため、魅力的な物件であれば売れる可能性があるでしょう。

 

ただし築浅マンションを売る際は、ローン残高よりもマンションの売却価格が安くなる「オーバーローン」に注意が必要です。もし売却価格が極端に安いと残債が残ってしまい、不足分を資金でカバーしなければなりません。

 

このような事態に陥らないためにも、ローンの残高と売却価格の差を事前にチェックすることが重要です。

 

築10年~20年のマンション

出典:pixta.jp

 

築10年〜20年のマンションは、築浅マンションと比べて多少成約率が下がりますが、まだまだ売れる可能性はあります。新築の物件よりも低価格で購入できる可能性があり、魅力的なマンションであれば売却することは可能です。

 

ただし管理体制がずさんな状態だと、見栄えの悪さによって古い印象を与えてしまうかもしれません。とくに15年以降は劣化によってひび割れや塗装剥がれなどによって見栄えが悪くなり始めるので、もしかなりの築年数がある場合は一度修繕してからマンションの売却を検討してみるとよいでしょう。

 

しかし築年数15年のタイミングは、売却するのにベストなタイミングといわれています。その理由は住宅ローンの残債より売却金額が上回りやすく、自己資金を使わずに売ることが可能であるためです。

 

ただしローンのプランによって残債が発生する可能性もあるため、先ほど紹介した通り事前にローンの残高と売却価格の差をチェックしてみてください。

 

築20年~30年のマンション

出典:pixta.jp

 

築20年〜30年のマンションとなると、売却の成約率は一気に下がります。理由としては、築年数に応じて設備や外観などの老朽化が進むためです。しっかりメンテナンスを行っていればアピールできる要素はありますが、管理体制がずさんだと売却するのは厳しいでしょう。

 

少しでも中古マンションを売れるようにするためには、不動産会社からサポートを受けてもらうことです。不動産会社によっては中古のマンション売却や訳あり物件などを取り扱っているところもあり、手厚いサポートが受けられれば売却できる可能性はあります。

 

ただし不動産会社によって売却できるか否かが分かれてくるので、慎重に選ぶ必要があるでしょう。

 

築31年以降のマンション

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築31年以上となると、かなりの老朽化でマンションを売るのは厳しい状況となるでしょう。しかし、まだ諦めるのは早いです。築31年以上のマンションの場合は、新耐震基準であるかどうかが重要となります。

 

新耐震基準のマンションとは、建築確認証が1981年6月1日以降に発行されたマンションのことです。かなり古いマンションを買う場合は、新しい耐震基準で設計されているかどうかが売却評価の基準になりやすくなります。

 

もし築31年以降のマンションを売る場合は、ぜひ新耐震基準で設計されているかどうか確認してみてください。

 

築年数が古いマンションでも売却できるようにするアイデア

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築年数が古くても、工夫次第ではマンションを売却することは可能です。ここからは、築年数が古いマンションでも売却できるようにするアイデアを紹介します。

 

現代の生活様式や設備にフィットさせる

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中古のマンションでも売却しやすくするためには、現代の生活様式や設備にフィットさせるのがポイントです。たとえ古いマンションであっても築浅のマンションにあるような間取りや収納スペース、設備が充実していれば売却できる可能性があります。

 

反対に古い設備のままだと、売却するのは難しいかもしれません。

 

不動産会社に査定依頼をする

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マンションを売却する際、具体的にどのような金額で売るべきなのか判断に迷っている方もいることでしょう。もし売却金額が定まらない場合は、不動産会社に査定依頼をするのがおすすめ!どれくらいの金額でマンションを売却するべきなのか、マンションの状態を把握した上で適正額を算出してくれます。

 

ただし不動産会社によって算出する金額が異なるため、売却のおおよその金額を設定したい場合は複数の会社に依頼してみるとよいでしょう。

 

さらに不動産会社に査定依頼をするメリットは、マンション売却時のアドバイスがもらえることです。築年数に応じて売却する際の具体的なポイントを教えてくれるので、アドバイスをもらった際は参考にしてみてください。

 

大規模修繕でマンションのメンテナンスをする

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中古のマンションを少しでも売れるようにするためには、定期的にメンテナンスを実施することが必要です。中古マンションの購入者の中には大規模修繕によってメンテナンスが行われているかどうかチェックする方もいます。

 

そのため外壁塗装や防水工事、エレベーターの入れ替えなどマンションを売る前に事前に大規模修繕を行っていれば、好印象を持たれる可能性があるでしょう。

 

築年数によってマンション売却が左右されるとは限らない

出典:pixta.jp

 

本記事では、築年数によってマンションの売却が変わってくるのかどうかについて解説しました。古いマンションは売れにくいものの、必ず築年数によって左右されるとは限りません。景気動向や金融機関の融資姿勢、人口動態、立地、交通の利便性、生活のしやすさなどさまざまな要因でマンションが売れるかどうか変わってきます。少しでもマンションを売れやすくするためにも、多角的な視点から売却できる可能性があるかどうかしっかり見極めましょう。

この記事を書いた人

ARUHI 住み替えコンシェルジュ
編集部

住み替えのプロ、ARUHI 住み替えコンシェルジュがわかりやすくご説明し、一人ひとりに寄り添った、安心できる住み替えを徹底サポートします。

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