築年数が経ったマンションの売却を検討した場合、新築時と比べてどのくらい値下がりしているのかご存じでしょうか。相場を知らずに売却すると、平均より下回った価格で売却することもあり、後悔することがあります。本記事では築20年のマンションの値下がり率と高く売るポイント、注意点について解説します。この記事を読めばマンション売却の失敗が防げるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

築20年のマンションの値下がり率は約20%

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公益財団法人東日本不動産流通機構が発表した「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況2022年07～09月」のデータによると、首都圏マンションの新築～5年の成約価格は6,752万円、15～20年の価格は5,426万円（※）となっており、約20％の値下がり率となっています。

築年数が経つほど価格は低下していきますが、築30年を過ぎると低下率は緩やかになるのが一般的なようです。

※”公益財団法人東日本不動産流通機構公式HP”参照

築20年のマンションを高く売るポイント

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築20年のマンションを高く売るための以下のポイントについて解説します。

• 複数の業者で査定する
• 期日に余裕をもって売り始める
• 引っ越しが増える時期に売る
• ポイントを押さえて修繕する

複数の業者で査定する

マンションを高く売りたい場合は1件目の業者で決めずに複数の業者で比較することが重要です。地元の不動産屋と大手の不動産屋で比較して、入居する人のニーズの違いによる価格差がないか確かめるといったことが目的です。より高く売れる業者を見つけるために、比較を行いましょう。

査定を行う際は必ず、その地域の同等のマンションの平均相場を調べておくことが重要です。相場と比較できるように理解しておきましょう。

期日に余裕をもって売り始める

マンションを売る期日が近いことが買い手に発覚した場合、足元をみられて値下げを求められることがあるため、期間に余裕をもって売り始めましょう。マンションの売買は多額の費用がかかり、短期間で売れることは少ないので数か月〜1年程度で売る計画をたてておきましょう。

引っ越しが増える時期に売る

一般的に企業の人事異動が行われる3月、9月は転勤による引っ越しが増える時期であるため、この時期に売ることも重要です。需要が高まる時期に販売を行い、同時に物件の存在を広くアピールするためにプロモーションを不動産屋にお願いしておきましょう。

プロモーション方法にはチラシや不動産屋のHP、ポータルサイトへの掲載などがあります。効果的な方法を選んで実施していきましょう。

ポイントを押さえて修繕する

リフォームは買い手に任せたほうが売れるため、ポイントを押さえて修繕しておきましょう。チェックされやすい水回りや、床のへこみといった大きな損傷は修繕を行い、売り出し費用が高くならないように適度にリフォームを行うことが重要です。

修繕の際は販売を頼んでいる不動産業者と相談して、どの程度修繕するか相談すると失敗が防げます。個人より不動産業者のほうがリフォーム業者と付き合いがあるため費用面も有利に交渉できます。

マンションを売る時の注意点

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マンションを売る時の以下の注意点について解説します。

• 不具合は告知する義務がある
• オーバーローンに注意

不具合は告知する義務がある

マンションを売る際に売主は傷や不具合といった瑕疵（かし）を告知する義務があり、大まかにわけて以下の3つの瑕疵について告知する必要があります。

• 物理的瑕疵：シロアリや雨漏りといった物理的欠陥
• 環境的瑕疵：工場や鉄道の騒音といった生活に支障があるもの
• 心理的瑕疵：自殺や他殺といった事故が発生した事実

瑕疵の告知を怠った場合、損害賠償や契約解除が発生する可能性があるため注意しましょう。

オーバーローンに注意

売却価格が残債を下回るオーバーローンになり、ローンが完済できない場合、マンションを売却することができなくなります。その際は残債を新たなローンに組み込む「住み替えローン」が効果的です。新居の購入と残債分を合わせて借り入れできるので、オーバーローンの際は利用を検討しましょう。

築20年のマンションはポイントを押さえて売却しよう

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マンションの値下がり率は築年数が経つほど大きくなっていき、売却の際に修復費用もかさむのが一般的であるため、記事の内容を参考にポイントを押さえて高く売ることが重要です。売主として不具合の告知や、残債の処理についても理解しておく必要があるので、しっかり頭に入れて時間に余裕を持った状態で売却を進めて行きましょう。